ヒットの予感（17）RFIDタグ―業界・用途ともに多様化が進む

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フレグランスブランドのトレーサビリティーを支える

エシカル消費の意識が高まるにつれて、RFID（Radio Frequency Identification）タグの活用が広がっている。RFIDタグとは、電波を活用した無線による自動識別技術、RFIDテクノロジーを使用したタグのことだ。このタグをモノに貼り付けることで、ものを識別・追跡できるようになる。タグにはマイクロチップとアンテナが内蔵されており、リーダーの無線信号によって一意の識別子をリーダー・デバイスに返信する。それにより、非接触かつ視覚的に遮蔽された状態でも、対象の識別・追跡が可能で、これまでサプライチェーンの管理、小売、物流、資産の管理などで採用されてきた。日本では、ユニクロやジーユー（GU）のレジがまさにその代表例だ。

このRFIDタグが、昨今の生活者の購買意識の変化、およびSDGsへの取り組みの加速により、サプライチェーンの最適化の他、真偽判定、原料の原産地から生産、販売までの流れを記録し、購入者に伝えるツールとして活用が進み始めたのだ。そのため、RFIDタグはスキンケアやフレグランスなどの化粧品分野でも採用されるようになってきている。

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