激変の時代をチャンスにし活路を切り開く
――2020年新事業年度(2020年11月期)が始まりましたが、どのような戦略を打ちますか。
桃谷 前期は中国EC法の影響を大きく受けました。19年9月以降は一巡して業績が安定しましたが、代理購入業者を含むインバウンドは、不確実性が高く、企業経営のリスクにもなりかねない。インバウンド需要は、日本全体が浮かれたバブル経済のようなものです。ただ、業績へのインパクトは代理購入業者で、原因ははっきりしていますし、本来の国内での売れ行きは堅調ですから、足元を見つめ直すよい機会になったと思います。インバウンドという厚手のコートを脱いだら、市場環境が極寒であることがわかりました。風邪を引く前に、自分自身で対処しなければいけない。桃谷順天館は、この10年ほど右肩上がりの成長を続けていますから、持続的成長に必要な基本に立ち返り、今期は着実な成長を描ける会社になろうと未来像を共有し、一致団結して進んでいきます。
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