コロナ禍で活況の敏感肌市場で、コーセーマルホファーマの低刺激スキンケアブランド「カルテHD」が存在感を高めている。同社は、化粧品メーカーのコーセー、医薬品メーカーのマルホが設立した合弁会社。それぞれの得意分野の知見を掛け合わせ、保水有効成分「ヘパリン類似物質HD(ヘパリン類似物質)」を配合した医薬部外品「カルテHD」を2020年9月16日に発売した。販売チャネルはドラッグストアが中心で、肌の乾燥の悩みに対して、毎日心地よく使用できる化粧品を求める声に応えるため、小売業との協業を重視。特に薬剤師を通じた紹介で、頭角を現し始めている。「カルテHD」の現状と今後について、コーセーマルホファーマの高橋英育社長に聞いた。

ミニボトルでのトライアル獲得が好調

――「カルテHD」の販売状況はいかがでしょうか。

高橋 販売戦略では、約1万6000店のドラッグストアと取引しているコーセー化粧品販売のリソースを最大限に活用しています。協業でブランド価値を発信していけるビジネスパートナーと取引を始めており、配荷店数は約8000店。9月16日発売からPOSデータは好調に推移しており、カルテHDがラインアップしている化粧水、乳液、クリーム、オールインワンゲルの4種類に限ると、12月末までの3.5カ月の売り上げランキングは、敏感肌ブランドではトップ3に、スキンケア全体でもトップ10に入りました。おかげさまで販売数量も同期間で100万個を突破しました。また、男性購入者も意外と多く、スキンケア意識の変化、また潜在的に乾燥肌悩みでお困りの方も多いことを改めて認識しました。ビジネスパートナーより、発売直後からお客さまの反応が良いことへの驚きの声をいただいたように、「カルテHD」は順調にブランド育成が進んでいると思います。

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