コーセーは2021年3月期第3四半期の決算を発表した。

累計業績は、売上高が前年同期比18.0%減の2041億3500万円、営業利益が70.6%減の111億4100万円、経常利益が64.7%減の135億4000万円、当期純利益が65.1%減の86億8100万円となり、減収減益だった。

セグメント別に見ると、化粧品事業が16.4%減の1612億2400万円、コスメタリー事業が23.0%減の409億5300万円、その他が36.1%減の19億5700万円。

化粧品事業は、中国では「コスメデコルテ」がすべてのチャネルで好調に推移。日本では、「ONE BY KOSÉ」の薬用保湿美容液「セラム ヴェール」とシワ改善美容液「ザ リンクレス」がプラス成長となり、「コスメデコルテ」の新フレグランスシリーズ「キモノ」、アディクション「ザ アイシャドウ」のリニューアル、高機能スキンケア「カルテHD」などの新製品発売があったものの、それ以外の主要ブランドのマイナスをカバーしきれなかった。

コスメタリー事業は、コロナ禍で需要が高まっている「リップ ジェル マジック」や「カール キープ マジック」、ヘアケアブランドの「スティーブンノル ニューヨーク」などが売り上げに貢献。また、コーセーコスメポートの「コエンリッチ」や「ウルミナプラス」が好調に推移したものの、クレンジング市場、シートマスク市場の不振によりマイナス成長となった。

こうした状況を踏まえ、通期見通しを下方修正。修正後予想では、売上高は前回計画比66億減の2800億円、営業利益は42億円減の130億円、経常利益は22億円減の160億円、当期純利益は15億円減の110億円としている。