女子高生も来店する安心感のある空間

「可能性しか感じないお店ですね」。コーセーと化粧品専門店「マサモリ」(静岡県)が協業するコスメテリアららぽーと沼津店を切り盛りする正守桃子店長は、お客が絶えない店内の様子に満足気だ。とりわけ、想定外の成果は、女子高生の来店が多いこと。目当ての品はジルスチュアートのリップだが、後日、母親を連れて再来店し、スキンケア一式を購入することもあるという。この状況について正守店長は「一昔前の沼津には百貨店があったから、化粧感度が高い女性が多い。それを娘さんも引き継いでいることは、ジルスチュアートへの反応から感じられます」とコスメテリアが沼津の化粧需要を掘り起こしていると分析。さらにコスメテリア沼津店は、近隣の富士市や伊豆半島、さらには山梨県からと、想像以上に広域から顧客を獲得しているというから、マサモリの正守道夫社長は「2019年10月のオープン以来、実績は計画を上回っており、想定よりも早く、最初の目標である億ショップに到達しそうです」と意気軒昂である。

コスメテリアららぽーと沼津店の外観。入り口のジルスチュアートに足を止める女性が多い

正守道夫社長

コスメテリアは、コーセーが仕掛けた化粧品専門店向けの新業態だ。店内は明るく、外からの視認性が抜群。観葉植物や季節の花が飾られており、堅苦しい雰囲気は一切ない。商品はハイプレステージコスメからデイリーコスメまでを取りそろえているが、各ブランドともに世界観を強く打ち出さず、整然と並んでいることから、圧迫感は皆無。だから、女子高生はもちろん、幅広い年代の女性がふらりと立ち寄り、店内を回遊している。

ブランドの世界観が出過ぎず、回遊しやすい雰囲気だ

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