コーセーのハイプレステージブランド「コスメデコルテ」は、2020年12月にブランド誕生50周年の節目を迎えた。生みの親は、同社の創業者・小林孝三郎。高級品の理想を形にしたブランドで、名称は「cosmétique(コスメティーク、化粧)」と「décoration(デコラシオン、勲章)」を融合したものである。1970年12月のブランド誕生以来、文字通り、独自の美を追求してきたクラフトマンシップと真のエレガンス(KIHIN)を継承し、世界中のお客に「誇りある美」を提供している。この高級品ブランドらしい価値を磨き続けるために、コスメデコルテは、新たに世界共通のブランドメッセージ「Embrace your true beauty.」を制定。さらにブランドの美の精神を象徴するエンブレムも新たに開発。ブランドのアイコンとして活用し、グローバルで視覚的な認知を拡大する考えだ。50周年の節目を迎えたコスメデコルテについて、牧島伸彦セレクティブブランド事業部長に話を聞いた。

50周年ロゴ

「真実の高級品をつくる」という創業者の哲学を継承

――半世紀もの間、コスメデコルテが成長を続けられたのはなぜでしょうか。

牧島 ブランド誕生50周年に向けたプロジェクトは、2018年にスタートしました。まず行ったのが、コスメデコルテの歴史を紐解くこと。これまでブランドに携わったあらゆる人々から話を聞きました。社員はもちろんですが、退職した先輩たちからコスメデコルテの教育、研究、デザインなどに込めた想いを集めました。多くの声を一つ一つ聞き、また過去の資料などを読んでわかったのは、1970年の誕生以来、コスメデコルテの歴史からは創業者・小林孝三郎が掲げた哲学「真実の高級品をつくる」は一度も消えたことがないことです。化粧品が日用消費財の一つだった当時、嗜好品として高級化粧品ブランドを発売したコーセーは、業界にイノベーションを巻き起こしたと思います。高級化粧品ブランドという軸足がぶれることなく、50年間も歩み続けられたのは、オーナー企業であるコーセーの企業風土が根底にあり、社員の共通認識として「真実の高級品をつくる」という哲学が脈々と受け継がれてきたことがあるのは間違いありません。

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