コスメデコルテの売り上げは1.5倍に

国内外を連動させるボーダレスマーケティング。コーセーのアジア事業部が進めるのは、日本、中国、トラベルリテール(TR)の3拠点を一つの市場と捉え、国境を越えた共通プロモーションを展開すること。あらゆる顧客接点でブランド価値を伝え、中国人のブランド愛用者を増やすのが狙いだ。その成功事例をつくったのが、ハイプレステージブランド「コスメデコルテ」である。

コスメデコルテのボーダレスマーケティングは、2016年にスタート。まず国内百貨店にブランドの世界観が際立つ専用カウンターを展開し、訪日客に対して高級ブランドにふさわしいカウンセリング販売を提供。ブランド価値を伝え続けている。この方針は、中国国内にも水平展開。現在、高級百貨店に18カウンターを展開しているが、日本と同レベルのカウンセリングを提供。この流れは、当然、TRも踏襲している。

そしてブランド認知を一気に高めたのは、18年9月に天猫でコスメデコルテの販売を始めたこと。カウンセリング重視のブランドだけに、ビデオチャットを用いた「デジタルカウンセリング」にこだわっている。そして、最高級ライン「AQ」は販売せず、エントリーラインに注力するのは、ECを若年層との出会いの場と位置付けているから。若年層への認知拡大で、SNS上での口コミが拡散している。

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