ロート製薬は6月16日、国内化粧品業界初となる自動製剤調合ロボットを共同開発し、3月に導入したことを発表した。同ロボットの共同開発社は、スイスの開発機器メーカーCHEMSPEED TECHNOLOGIES社、エーエムアール社の2社。

自動製剤調合ロボット

同ロボットは、化粧水や日焼け止めなどの化粧品製剤開発において必要となる、種類豊富な原料の秤量・調合、品質・使用感に関わる粘度やpH値の測定などの評価を、全自動で行うことができる。これによって、種類無限な原料と配合量の組み合わせの中から最適な処方にいち早く辿りつくことが可能となり、ニーズの変化や使用感の好みに合わせたパーソナライズ化粧品の可能性が広がるという。

ロート製薬は、はこれまでも化粧水や日焼け止めをはじめとしたスキンケア製品を、お客の嗜好に合わせて開発してきたが、今後そのニーズはより一層多様化していくとの考えから、自動製剤調合ロボットの開発に着手した。同ロボットの導入により、高い製剤技術力とともに、より多くの原料・処方を評価し、最適な処方を開発することで、よりよい製品をお客に届けていく考えだ。

液体原料の自動秤量装置

粉体原料の自動秤量装置

粘度の自動測定評価装置