ポーラ・オルビスホールディングス(HD)は2019年12月19日、主力の事業会社ポーラの及川美紀取締役執行役員が20年1月1日付で代表取締役社長に昇格すると発表。社長を務めていた横手喜一氏は、ポーラ・オルビスHDの取締役(グループ海外展開担当 海外事業管理室長)に就いた。
振り返ると、ポーラの横手体制が始まったのは16年1月で、及川氏も取締役として、トータルビューティー(TB)事業を担当してきた。現在の中期経営計画は20年12月期がゴールだから、その1年前の社長交代は異例に映る。
この印象に拍車をかけたのが、ポーラ・オルビスHDの19年12月期決算が10年の上場以来初の減収減益に陥ったことだろう。日本市場の足元が弱く、インバウンド需要が一巡。19年1月に中国政府が電子商務法を施行し、中国人バイヤーの動きが鈍くなったことも影響して、ポーラは146億8100万円の減収になった。この数字が社長交代のきっかけか、と憶測を呼んだとしても不思議はない。
だが、及川新社長は、小誌の単独インタビューに対して、「今回の人事の主役は横手だと思う」と切り出し、ポーラの弱点である海外事業、稼ぎ頭の国内事業の両方を同時に強化する一手だ、と強調。ポーラ社長交代の舞台裏と目的、新戦略の方向性について、及川社長に話を聞いた。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン