「故宮口紅」をめぐる争いの発端
中国を代表する歴史遺産である北京の故宮博物院は、180万点以上の文物が所蔵されており、かつて「紫禁城」と呼ばれた世界最大の宮殿である。近年、故宮博物院は図案や色彩などを含む宮殿文化の要素を取り入れた「故宮商品」、例えば書籍や衣服、人形、文具、腕時計、装飾品、陶磁器などの開発を手掛けており、さらに昨年末以降、「故宮化粧品」の発売も相次ぎ、故宮ビジネスのブームが高まりを見せている。だが、過度の商業化による問題も続出し、「故宮化粧品」の是非も問われるようになっている。
昨年12月9日、「微博」上において、「故宮博物院文化創意館(以下、故宮文創)」は「故宮口紅が本当に来た」というタイトルの短文を発表、故宮の所蔵文物からヒントを得た「郎窑紅」「楓葉紅」「豆沙紅」「碧璽色」「玫紫色」「人魚姫」と呼ばれる6種類の「国宝の色」を再現した、一本199元の口紅の予約販売をネット上で開始した。
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