プラスに転じた化粧品消費と背景

〝コロナ禍〟で中国経済が大きな打撃を受け、消費市場も低迷に追い込まれたことは国家統計局の統計から一目瞭然だ。1〜2月の全国消費財小売総額は5兆2130億元で、前年同期と比べて20.5%下降した。だが、感染症のピークが過ぎ、生産再開などにつれて、経済全体は徐々に回復する傾向が現れるに至った。3月の全国消費財小売総額は前年同期比15.8%減の2兆6450億元で、減少幅は1〜2月より4.7ポイント縮小した。化粧品消費も同様の傾向を見せた。1〜2月の全国化粧品小売額は前年同期比14.1%減の387億元となり、3月は11.6%減の249億元で、減少幅は1〜2月より2.5ポイント縮小した。

そして、4月の全国消費財小売総額の伸び率は7.5%減となり、減少幅は3月より8.1ポイント縮小した。だが、4月の化粧品販売額は前年同期比3.5%増の224億元となり、3カ月ぶりにプラスに転じ、化粧品消費が回復する兆しが表れた。

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