明暗を分ける規模別化粧品専門店

3月以降、中国では新型コロナウイルス感染のピークが過ぎるにつれ、生産再開などの加速によって消費市場にも好転の兆しが現れるようになった。特に化粧品消費の回復傾向が目立ち、4月の全国化粧品小売額は前年同期比3.5%増の224億元となり、3カ月ぶりに上昇に転じた。そして、5月は12.9%増の270億元で2桁成長を達成したことが注目されている。個人消費が回復基調に転換しつつある中、ネット通販が急成長を持続させていること、リアル化粧品小売企業も懸命に努力していることが、化粧品消費の回復が加速した背景にある。

中国の企業データバンク「企査査」の統計によると、今年3〜4月に化粧品小売企業の設立登録数は10万社を突破し、前年同期に比べて78.4%増加した。コロナ禍にもかかわらず、開業者が化粧品小売業にどっと押し寄せてきた最大の理由としては、中国の化粧品市場が長い間2桁成長を続け、その将来性が見込めることが挙げられる。

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