資生堂は8月9日、皮膚組織を透明化する技術を応用し、シミ部位における毛細血管の状態を精細な3D画像にて可視化することに成功したと発表した。この成果は、慢性的に紫外線にあたることによって発生するシミ(日光性色素斑)の部分の真皮上層では異常な毛細血管のネットワークが存在するという、2017年9月に同社が発表した新知見を裏付けるものである。

なお、同研究は、内閣府が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の研究開発プログラム「イノベーティブな可視化技術による新成長産業の創出」の一環として行ったもの。研究結果は、シミに悩むお客への画期的なシミ改善技術の提供につながることが期待できる。


シミ(日光性色素斑)部位では異常な血管構造をとり、その周辺にマクロファージが集まっている
(A)正常部位 (B)シミ部位 血管(赤)、マクロファージ(緑)