ブランド・事業の「選択と集中」が加速

8月31日、ブランド・事業の「選択と集中」を進める資生堂ジャパンが専門店専用「ディシラ」ブランドの販売を2019年11月30日を持って終了することを発表した。

ディシラは1991年、アウトオブシセイドーとして誕生したブランド。2007年の100億円(卸ベース)をピークに売上げは低下傾向が続いていた。再建に向け2017年1月1日に資生堂ジャパンがディシラ事業部として事業を継承したが、売上減少に歯止めがかからず直近の売上高は50億円と激減。契約店も毎年、平均70店舗の解約が発生していたという。

「成長性、収益性の観点から、これから成長が見込めるブランドではないと判断して、ディシラ終息の決断に至った。また総合的に判断して(ディシラ)売却は考えていない」と資生堂ジャパンの杉山繁和代表取締役執行役員社長は説明する。

これから1年半かけて取引店に対してはベネフィークの強化を図る一方、市場環境、競合環境から判断しながら、注力ブランドのクレ・ド・ポー ボーテや「SHISEIDO」などのプレステージブランドを提案してく考え。

構造改革が進むなか、資生堂の選択と集中は加速。今回、ディシラ以外でもYS、ロズレイの二つのブランドについても販売終了が決定している。