ゴールは明確、進み方は自由

「キャリアは、会社から自分に降りてくるものではない」。日本ロレアル人事本部本部長のイヴォンヌ・ワン氏はそう話す。ロレアルでは、会社が社員の将来を一律に決めるのではなく、一人一人が自分で進む方向を考え、選択することを求めている。会社、人事部門、直属の上司の役割は、その意思を実現するための環境や機会を提供することにある。

重要なのは、自由に選べること以上に、「自分は何をしたいのか」を社員自身が持つことだ。ロレアルが採用で見る五つの基準にも、その人材観が表れている。野心(Ambition)、判断力(Judgment)、回復力(Resilience)、共感力(Empathy)、学習俊敏性(Learning Agility)である。ワン氏によれば、日本ロレアルでは、この中でも特に学習俊敏性と判断力を重視する。変化から素早く学び、複雑で曖昧な状況でも、自ら進むべき道を見いだせるかを見るためだ。

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