溝呂木健一(みぞろぎ・けんいち)

化粧品会社にて販売会社、海外駐在、商品開発担当、ブランドマネージャー、部門長を歴任。退社後は平成国際大学にて教授、学部長、副学長を歴任。専門科目はマーケティング論、企業論、経営学。現在は同大学名誉教授、経営コンサルタント、日本語教師。著書に『会社員から大学教授になった父が』(風詠社)、『日本の心がマーケティングを超える』(共著・税務経理協会)

ブランドに対する欧米と日本の考え方

「対面ケースの中に入った高級化粧品とワゴンやカゴに放り込まれたセルフ化粧品のブランド名に、同じ社名の冠を付けるのは止めましょう。セルフ化粧品は社名をブランド名から外すべきです」と私。

「あなたは高級化粧品の担当だからそう言うのだ。セルフ担当の人がかわいそうだ」と座長。

「では、高級化粧品の方を外すのはどうでしょうか」

「…………………」

何とも返事が曖昧なまま会議は流れた。

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