アマゾンジャパンは2020年10月19日、プロフェッショナルビューティーストアを開設することを記者会見で明らかにした。アマゾンビジネスアカウントを保有する理美容師が国家資格の理美容師免許あるいは保健所の許認可書類を登録し、認証を受けることで利用できる。販売するのは、美容ディーラーとメーカーのみに限定。この仕組みにすることで、アマゾンは理美容専売品の取り扱いを可能にした。同ストアでは現在、ナプラ、ルベル、中野製薬、ホーユープロフェッショナルなどのカラー剤、パーマ剤を1品から購入できる。プロフェッショナルビューティーストアは昨年から米国で提供し、日本は二番目のローンチとなる。
アマゾンの事業目標は、理美容市場のシェア2割の獲得だろう。法人の購買活動は、あらかじめ予算化されている購買活動(計画購買)と突発的に発生する都度購買(非計画購買)がある。非計画購買に関しては、従業員が建て替え払いして、後で清算するなど、金銭的な出費以外の手間も多く、これを可視化するのは難しい。単品注文可能の受発注の利便性や発送の迅速性などのアマゾンの特徴は、非計画購買の領域において遺憾なく発揮される。だからアマゾンは「この非計画購買の領域が事業エリア」と定義している。アクセンチュアの調べによると、一般の企業活動では、この非計画購買は、法人全体の出費の20%程度で、実はヘアサロンの割合も同じ。だから、アマゾンの当面の目標は市場シェア2割となる。
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