コロナ禍の化粧品業界に明るい話題が舞い込んできた。9月25日、ボタニカルシャンプー「BOTANIST(ボタニスト)」で一世を風靡したI-ne(アイエヌイー)が東証マザーズ市場に新規上場を果たしたのだ。10月28日には基礎化粧品を製造販売しているプレミアアンチエイジングが東証マザーズに上場を予定。久々の相次ぐ上場企業の登場に業界の関心はいやでも高まっている。

両社に共通するのが圧倒的に強い商品の存在だ。I-neは15年にボタニストシャンプーの発売を機に急成長。プレミアアンチエイジングは売り上げの90%近くを占める「DUO(デュオ)ザ クレンジングバーム」がけん引し売り上げが急拡大。上場の足掛かりを作ったのだ。しかし、両社ともに主力商品の存在があまりにも大きすぎる一本足打法に、今後の成長を危ぶむ声も少なからずあるのも事実。だが、化粧品業界の関係者は、I-neに関しては、その見解をきっぱりと否定する。

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