化粧品専門店の新業界団体「一般社団法人 日本化粧品専門店協会(略称:CoRe)」が2023年3月1日に発足した。発起人の一人である田代正樹(たしろ薬品社長)会長は4月6日の記者会見で協会立ち上げの背景として、「今から相互に連携しながら健全な化粧品専門店づくりに取り組まなければ手遅れになる」と強い危機感をあらわにした。

専門店ビジネスの根幹は、100年前のチェインストア制度誕生時から変わっていない。同じ日に、同じ値段の商品が全国の店頭に並ぶ。同じ制服を着た、同じ教育を受けた美容スタッフがお客に商品を説明し、売る。全国一律のビジネスモデルは、全店の統制が取りやすく、製販の共存共栄を支えてきた。しかし、時代の変化とともにデメリットの方が大きくなっている。消費者の化粧に対する価値観は様変わりし、多種多様な商品が市場にあふれている。専門店が得意とするカウンセリング販売よりもセルフ販売を好む傾向も強い。競合チャネル台頭で、専門店の優位性は低下。このままでは専門店業態へのメーカー投資は先細り、ひいては業態自体が消えるのではないか。この危機感から田代会長はCoRe設立を呼び掛けたのでる。

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