ミルボンの2026年12月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比8.3%増の268億7800万円、営業利益が72.7%増の33億4700万円、経常利益が88.8%増の34億9900万円、親会社株主に帰属する中間純利益が476.5%増の24億1600万円だった。

坂下秀憲社長

品目別では、主力のヘアケア用剤が9.8%増の171億4900万円となった。国内では「オージュア」「グローバルミルボン」などのプレミアムブランドが店販品を中心に堅調に推移したほか、2月発売のくせ毛向けブランド「スワエ」などの新製品も伸長した。

染毛剤は7.0%増の85億3700万円。国内では新ヘアカラーブランド「プレトワ」を当初予定していた6月から9月10日に発売を延期したことも影響し、ファッションカラーの販売減が続いた一方、グレイカラーが高成長を維持し、「ヴィラロドラ カラー」も好調だった。パーマネントウェーブ用剤は5.0%増の7億4500万円、化粧品は9.5%減の2億9600万円となった。

国内売上高は2.8%増の189億9300万円。ヘアケア用剤の伸長などで国内全体では上期計画を上回った。坂下秀憲社長は、「期待の大きいプレトワの発売を延期したにもかかわらず、上期全体で国内の売り上げ計画をしっかり達成できた」と力強く手応えを示した。

海外売上高は24.7%増の78億8400万円となり、売上構成比は前年同期の25.5%から29.3%へ上昇。米国は競合ブランドの代理店変更による影響もあり高成長を維持。第2四半期にはその効果の一巡が懸念されたものの、おおむね計画線で着地し、収益性も改善した。

EUではヘアケア新製品の拡販や新規サロン開拓、カラーアンバサダー施策などが寄与し、ドイツの直販を中心に高成長が継続した。中国では市場環境が低調な中でも、美容室の経営改善につながる提案・教育活動が代理店やサロンから支持を獲得し、染毛剤、ヘアケア用剤ともに伸長。韓国も第2四半期に営業活動を強化し、売上高、利益とも計画を上回った。

利益面では、増収に伴う粗利益の増加に加え、前年に発生した化粧品の在庫評価減・廃棄減の影響が縮小し、売上総利益率の改善が3億3900万円の増益要因となった。販促関連費用の減少も利益を押し上げ、人件費や海外売り上げの増加に伴う物流費の増加を吸収した。

上期の好調を受け、通期業績予想も上方修正する。売上高は従来予想から8億円引き上げ、前期比5.2%増の556億円、営業利益は2億5000万円引き上げ、15.9%増の65億5000万円、経常利益は5億6000万円引き上げ、23.5%増の67億4000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は3億円引き上げ33.8%増の46億円を予想する。

26年度は中期事業構想の最終年度でもあり、同社は次年度から新たな中期事業構想をスタートする。国内では安定成長の持続力を高めながら、生産性と収益力を向上。海外では米国、EU、韓国、中国を重点地域として成長を加速させる考えだ。「ミルボンの生産性だけでなく、美容室・美容師の生産性をさらに高めることが重要です」(坂下社長)とした上で、成長投資と株主還元を両立し、ROE、ROICを意識した資本効率重視の経営を進める方針を示した。坂下社長は「今期、皆様にも納得していただける成果をしっかりと出したい」と述べ、今期の業績達成に注力した後、次の成長ステージにつなげる。