花王の2026年12月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比7.8%増の8719億3400万円、営業利益38.5%増の958億3100万円、税引前中間利益35.6%増の973億1900万円、親会社の所有者に帰属する中間利益32.3%増の656億6200万円となった。営業利益は中間期として過去最高を更新。第1四半期に計上した土地売却益115億円を除いても843億円と、19年以来の高水準となった。

価格改定や高付加価値品の拡大、販売数量の増加などにより、グローバルコンシューマーケア(GC)事業の収益性が改善。GC事業の売上高は7.2%増の6495億円だった。営業利益は111億円増の657億円、営業利益率は前年同期から1.1ポイント上昇の10.1%となった。ケミカル事業も価格改定や需要の取り込みによって、第1四半期の減益を挽回した。

ハイジーンリビングケア事業の売上高は5.0%増の2707億円、営業利益は36億円増の392億円だった。ファブリック&ホームケア製品は、売上高が6.1%増の1890億円、営業利益が35億円増の347億円となった。国内の衣料用洗剤では、市場の伸長に加え、高付加価値化に伴う価格改定が数量増加とシェア拡大に寄与した。ホームケア製品でも新たな市場の創出を狙った新製品が好調に推移し、高水準の利益率を維持した。

サニタリー製品の売上高は2.6%増の817億円だったが、為替影響を除く実質ベースでは1.3%減となった。営業利益は1億円増の44億円を確保した。生理用品「ロリエ」は、グローバル一体運営やロイヤルティマーケティングが奏功し、中国などで好調に推移した。ベビー用紙おむつ「メリーズ」はインドネシアで回復の兆しが見られたものの、国内では競合の攻勢などの影響を受け、前年同期を下回った。

ヘルスビューティケア事業の売上高は8.1%増の2286億円、営業利益は17億円増の199億円だった。米州とアジアのスキンケアが利益成長をけん引し、欧州の不調を吸収した。ヘアサロン向け製品では、米州で「ORIBE」がEC販売の拡大により伸長した一方、「GOLDWELL」は欧州の景気悪化などの影響を受け、前年同期をわずかに下回った。パーソナルヘルス製品では、オーラルケアブランド「ピュオーラ」などが好調に推移した。

化粧品事業の売上高は10.5%増の1310億円、営業利益は前年同期から54億円増加し58億円となった。営業利益率は前年同期の0.3%から4.4%に上昇し、海外成長や重点ブランドの強化、収益構造改革が利益を伴う成長につながった。

国内では注力6ブランドを中心に好調に推移した。「Curél」は新製品や季節に対応したプロモーションが奏功し、市場の伸びを大きく上回った。「KATE」は新製品の認知拡大と、流通企業との取り組みによる売り場拡張が増収に寄与した。アジアでは、収益基盤の強化が進んだ中国に加え、「KATE」と「KANEBO」の育成に注力するタイが牽引した。欧州では「Curél」の展開を強化したものの、市場低迷の影響で前年同期を下回った。

ビジネスコネクティッド事業の売上高は6.4%増の192億円、営業利益は4億円増の8億円だった。フードサービスや介護分野向けの厨房用洗浄剤、清掃用品に加え、宿泊・レジャー施設向けの客室消耗品が順調に推移した。

ケミカル事業の売上高は9.4%増の2472億円、営業利益は37億円増の181億円となった。油脂製品を中心とした利幅の改善や、電子材料分野における高付加価値品の拡販が寄与した。情報材料や機能材料が伸長したほか、香粧品分野の価格改定と数量増、未実現利益の会計処理も増益要因となった。

上期の進捗を受け、花王は2026年12月期通期の業績予想を上方修正した。売上高は従来予想を500億円上回る前期比6.6%増の1兆8000億円、営業利益は80億円上積みし16.2%増の1900億円、税引前利益も80億円増額し13.6%増の1930億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は50億円引き上げ、12.4%増の1350億円とした。