花王の2026年12月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比6.0%増の4132憶2400億円、営業利益45.3%増の449億300万円、税引前四半期利益45.6%増の459億8000万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益35.7%増の309億9900万円と増収大幅増益だった。
セグメント別にみると、グローバルコンシューマーケア事業の売上高は6.2%増の3068億円だった。グローバルでの機動的な調達・生産体制を活用し安定供給に努めたほか、注力事業のグローバル売り上げ拡大、日本を中心とした高付加価値製品の提案やその価値に見合った価格改定等に取り組んだ。そのうち地域別の売り上げを見ると、日本は5.8%増の1954億円、アジアは4.2%増の560億円となった。米州は11.0%増の328億円、欧州は8.3%増の225億円だった。営業利益は、販売数量の増加と稼ぐ力の向上が寄与し、296億円となった。
グローバルコンシューマーケア事業のうち、ハイジーンリビングケア事業の売上高は3.6%増の1290億円、営業利益は対前年同期28億円増の196億円。ファブリック&ホームケア製品の売上高は5.0%増の883億円、営業利益は対前年同期25億円増の170億円。ファブリックケア製品の売り上げは、日本では衣料用洗剤が市場の伸長に加え高付加価値化に伴う価格改定の効果もあり、売り上げ増とともにシェア拡大に寄与した。ホームケア製品は、日本では食器用洗剤「キュキュット」等が好調に推移した。サニタリー製品の売上高は0.8%増の407億円、営業利益は対前年同期4億円増の26億円となった。生理用品「ロリエ」の売り上げは、前年同期を上回った。グローバル一体運営の本格的な始動やロイヤルティマーケティングの進展により、中国等で売り上げが伸長した。ベビー用紙おむつ「メリーズ」の売り上げは、アジアにおける競合の攻勢等を受け、前年同期を下回った。
ヘルスビューティケア事業は、売上高8.8%増の1065億円、営業利益は対前年同期12億円増の79億円。スキンケア製品は、日本ではUVケア製品等を中心に伸長し、前年同期を上回った。米州は、UVケア製品の大手流通チェーンとの取引拡大や、「JERGENS」の新製品が牽引した。ヘアケア製品は、日本では高価格帯のヘアケアブランド「melt」「THE ANSWER」が増収に大きく貢献。欧米のプロフェッショナルヘアケア製品は、「GOLDWELL」が欧州の景気悪化等の影響を受け、前年同期を下回った。パーソナルヘルスは、オーラルケア製品「ピュオーラ」等が好調に推移した。
化粧品事業は、売上高は7.9%増の629億円、営業利益は対前年同期27億円増の21億円。日本では注力6ブランドの「Curél」「KATE」「SOFINA iP」等の新製品が増収に寄与した。アジアは中国の「Curél」、注力市場であるタイで「KANEBO」や「KATE」が伸長したことに加え、その他のブランドも前年同期を上回った。欧州は「Curél」の展開強化を行っている一方、市場低迷の影響を受けた。
ビジネスコネクティッド事業は、売上高3.1%増の85億円、営業利益は対前年同期2億円増の1億円と黒字化。業務用衛生製品は、需要の高まりによりフードサービス、介護分野における厨房用洗浄剤や清掃用品、宿泊・レジャー分野における客室消耗品が堅調に推移した。
ケミカル事業は、売上高5.6%増の1183億円、営業利益は油脂製品を中心に原料価格上昇に応じた価格改定の時期ずれによる利幅縮小や、欧州等の需要の低迷を受け、対前年同期45億円減36億円となった。
26年12月期通期業績は、売上高は前年比3.6%増の1兆7500億円、営業利益11.3%増の1820億円、税引前利益8.9%増の1850億円、親会社の所有者に帰属する当期純利益8.3%増の1300億円と期初予想を据え置いた。





















