※「キーマン」とは鍵を握る人物、組織などの重要人物、中心人物のこと。
フレグランス市場は長らく欧米ブランドが主導してきた。フランスやイタリアの老舗ブランドが市場を席巻し、日本企業の存在感は決して大きくなかった。そうした中、日本発のフレグランスブランドとして独自の存在感を築きつつあるのが2012年に創業したセントネーションズだ。同社は創業以来、香りを重ねて楽しむという独自コンセプトを掲げ、国内外に店舗網を広げてきた。現在は国内約25店舗を展開し、25年にはパリにも進出した。コロナ禍を経てフレグランスブームが一巡し、市場環境が変わり始めた今、同社が掲げるキーワードは「感動接客」と「流行を追わない戦略」である。フレグランス市場は、商品を売るビジネスから体験価値を提供するビジネスへと移行しつつある。その変化の中で、日本発ブランドはいかに存在感を確立するのか。オリジナルブランド「SHOLAYERED(ショーレイヤード)」の歴史を積み重ねながら、長期的な価値をどう築くのか。その歩みから、日本発ブランドが世界で存在感を確立する条件を探った。
創業の原点は日本発のフレグランスづくり
――創業の経緯を教えてください。
石坂 もともとフレグランスをつくる仕事に携わっていましたが、日本のフレグランス業界は長い間、輸入ブランドが中心の市場でした。そこで「メイド・イン・ジャパンのフレグランスメーカーをつくりたい」と考え、12年にセントネーションズを創業しました。日本発のフレグランスブランドが少ないことにビジネスチャンスを感じたというより、単純に香りをつくる仕事が好きだったことが一番大きな理由です。
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