ライオンの2025年12月期通期業績は、売上高が前年比2.2%増の4220億9200万円、事業利益16.8%増の307億6000万円、営業利益28.1%増の363億6800万円、親会社の所有者に帰属する当期利益30.1%増の275億8700万円と増収大幅増益となった。
セグメント別にみると、一般用消費財事業の売上高は1.6%増の2588億7400万円、事業利益21.3%増の216億3400万円の大幅増益だった。
同事業のうちオーラルケア分野では、ハミガキは、「システマハグキプラス ハミガキ」や「クリニカPROプロ ハミガキ」がともに前期を大幅に上回ったことに加え、歯ぐきの修復力を高めて歯槽膿漏をトータルでケアする、同社最高価格帯の新製品「デントヘルス薬用ハミガキ DXディーエックスプレミアム」が好評だった。これら高付加価値製品の育成に努めた結果、全体の売り上げは前期を上回った。ハブラシは、「NONIO ハブラシ」や「システマ ハブラシ」が前期を上回ったが、「OCH-TUNE(オクチューン) ハブラシ」が前期を下回り、全体の売り上げは前期比微減となった。デンタル用品は、「クリニカアドバンテージ デンタルフロスY字タイプ」や「NONIO舌クリーナー」がともに好調に推移したことから、全体の売り上げも前期を大幅に上回った。これらに加え、歯科ルート向け製品が好調に推移したこともあり、分野全体の売り上げは、4.7%増の802億2300万円となった。
ビュ-ティケア分野は、ハンドソープは「キレイキレイ薬用泡ハンドソープ」が堅調に推移するとともに、「キレイキレイ薬用ハンドコンディショニングソープ」が前期を大幅に上回ったことから全体の売り上げも前期を上回った。ボディソープは、「hadakara 泡で出てくるボディソープ」が順調に推移したものの、液体タイプが前期を下回り、全体の売り上げは前期を下回った。また、トリートメントの前にヘアセラムを使用するという新たな習慣を提案するヘアケアの新ブランド「MEGAMIS(メガミス)」を一部の販売店およびECサイトにて発売し、好評を得た。これらの結果、分野全体の売り上げは2.3%増の251億2500万円となった。
ファブリックケア分野は、柔軟剤は「ソフラン プレミアム消臭」が前期を下回ったことから、全体の売り上げも前期を下回った。洗濯用洗剤は新酵素配合により洗浄・消臭力を高めた「NANOX one」を25年9月に改良発売し、全体の売り上げも前期を上回った。これらにより、分野全体の売り上げは1.8%減の560億8600万円となった。
リビングケア分野のうち住居用洗剤は、新しいトイレ掃除の習慣を提案する新製品「ルックプラス トイレのまるごと除菌消臭くん煙剤」が好評。加えて、浴室用洗剤「ルックプラス バスタブクレンジング」が堅調に推移し、全体の売り上げも前期を上回った。台所用洗剤は、「CHARMY Magica」が前期を下回ったことから、全体の売り上げも前期を下回った。なお、事業ポートフォリオの見直しにより、調理関連品ブランド「リード」を他社に譲渡。分野全体の売り上げは2.2%減の209億8400万円となった。
薬品分野は、解熱鎮痛薬は、「バファリン プレミアムDX」が順調に推移したが、「バファリンA」が前期を下回り、全体の売り上げは前期を下回った。点眼剤は、前期に発売した「スマイル40 プレミアム ザ・ワン」の反動減により、全体の売り上げも前期を下回った。足用冷却シートは「休足時間 足すっきりシート」が、ニキビ薬は「ペアアクネクリームW」が好調に推移し、それぞれ売り上げは前期を大幅に上回った。ただ、前期に一部ブランドを他社に譲渡した影響もあり、分野全体の売り上げは3.9%減の241億5000万円と減収。
その他の分野は、ペット用品において、オーラルケア用品「PETKISS」、猫用トイレの砂「ニオイをとる砂」がともに順調に推移したことなどから、全体の売り上げも前期を上回り、4.6%増の523億400万円となった。
産業用品事業は、売上高5.7%増の583億1600万円、事業利益3.2%増の28億9800万円だった。
海外事業の売上高は3.6%増の1779億9900万円、事業利益25.5%増の81億8000万円と増収増益だった。そのうち東南・南アジアの売上高は8.2%増の1102億4200万円、事業利益42.3%増の71億900万円と増収大幅増益。タイでは、洗濯用洗剤は地政学的な問題からカンボジアへの輸出が減少したが、為替変動の影響により、全体の売り上げは前期を上回った。ボディソープは店頭での積極的なプロモーションにより「植物物語」が好調に推移したことから、全体の売り上げも前期を上回った。これらによりタイ全体の売り上げは2.7%増の673億4900万円と増収。マレーシアでは、洗濯用洗剤は液体洗剤「トップ」が好調に推移し、全体の売り上げも前期を上回った。ハミガキは、重点育成に努めている「Fresh & White」が前年を大幅に上回ったことから、全体の売り上げも前期を上回った。これにより、マレーシア全体の売り上げは12.5%増の271億9700万円となった。
北東アジアの売上高は3.2%減の677億5700万円、事業利益29.6%減の10億7100万円と減収減益。中国では、ハミガキは前期に現地生産品を発売した「クリニカ」が好調に推移したが、主力の「ホワイト&ホワイト」で収益性確保の為に販売促進を抑制したことが影響した。ハブラシは、「システマ」が大幅に伸長。中国全体の売り上げは0.6%増の303億8600万円となった。韓国は、洗濯用洗剤は主力ブランド「BEAT」のカプセル洗剤が前期を大幅に上回ったが、粉末洗剤が前期を下回り、全体の売り上げは前期を下回った。ハンドソープは、「Ai ! Kekute」が順調に推移したことから、全体の売り上げも前期を上回った。また、日本向けの粉末洗剤の輸出が減少するなどグループ内の売り上げが大幅に減少したこともあり、韓国全体の売り上げは11.9%減の202億5500万円となった。
26年12月期通期業績は、売上高1.9%増の4300億円、事業利益13.8%増の350億円、営業利益10.0%増の400億円、親会社の所有者に帰属する当期利益9.4%減の250億円を見通す。
























