オーラルケアの新トレンドは、歯科衛生士が伴走するオンラインサービスである。口腔ケアの習慣化は市場活性化の最優先課題。ハミガキ、ハブラシの使用率は100%に近い。だが、歯間クリーナー、洗口液などは浸透の余地が残っている。オーラルケア市場の大手2社ライオンとサンスターは、歯科衛生士が生活者や患者に寄り添い、セルフケアとプロケアそれぞれを上手く利用する習慣づくりに挑み、潜在需要を引き出す考えだ。

ライオンが2025年4月1日に始めた「OraCo(オラコ)」は、これまでの口腔ケア啓発活動と歯科医院との協働で得たノウハウを組み合わせて生まれたサービスである。オラコを導入した歯科医院は患者に対し、歯科医の判断に基づき専用アプリの利用を提案。患者が情報を登録すると、ライオンの歯科衛生士が歯科医院の指導内容に即して患者をサポートする。例えば、歯科衛生士がケア習慣に関するコンテンツを配信するほか、患者が実施状況や悩みをチャットで送ると歯科衛生士から用具の使い方や習慣化のコツなどのアドバイスを受けられる。


ライオン(左)とサンスター(右)が相次いでスマホアプリを使ったサービスをローンチ

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