ライオンの2025年12月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比1.4%増の942億3700万円、営業利益は15.2%増の56億3600万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は13.5%増の40億2600万円と増収増益となった。

セグメント別では、一般用消費財事業の売上高が1.4%減の553億8300万円、事業利益は34.1%増の441億9000万円と、利益が大きく伸長した。

そのうちオーラルヘルスケア分野は、「クリニカPRO ハミガキ」「システマハグキプラス ハミガキ」などの好調により、売上高が5.7%増の165億9000万円と堅調に推移。ハブラシでは「クリニカPRO」が伸びたものの、「ビトイーン ハブラシ」の減少で全体は微減となった。デンタルリンスでは「NONIO プラスホワイトニング」が堅調だった一方、「システマ ハグキプラス」が振るわず、総じて前年並みだった。

ビューティケア分野では、「キレイキレイ薬用ハンドコンディショニングソープ」が伸長したが、「hadakara ボディソープ」の液体タイプの落ち込みが影響し、売上高は3.3%減の51億8100万円。

ファブリックケア分野は、「ソフラン プレミアム消臭」や粉末洗剤の販売減少が響き、売上高は5.9%減の121億8100万円と減収。

リビングケア分野は、「CHARMY Magica」の好調により売上高は2.1%増の44億6900万円と堅調に推移した。

薬品分野は、「バファリンプレミアムDX」や「休足時間」は伸びたが、他ブランドの減少や一部譲渡の影響で、売上高は15.6%減の47億2600万円と低調だった。

ペット用品などを含むその他分野は、売上高0.1%増の122億3400万円と前年並み。

産業用品事業では、業務用洗浄剤の好調により売上高が8.5%増の141億5700万円となったものの、原材料費の上昇などで事業利益は16.4%減の6億5400万円と苦戦した。

海外事業は、マレーシアやタイでの洗剤およびオーラルケア製品の拡販が進み、売上高は2.4%増の424億6200万円、事業利益は18.5%増の18億100万円となった。

25年12月期通期業績は、売上高は前年比1.7%増の4200億円、営業利益同23.3%増の350億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同17.9%増の250億円と期初予想を据え置いた。引き続き「Vision2030 2nd Stage」に基づき、「収益力の強靭化」を掲げて各施策を推進する方針だ。