2回のすすぎ洗いは役割を終えた
ライオンは洗濯時のすすぎ回数を減らすことで環境負荷低減を試みている。家で消費される水のうち、16%が洗濯によるもの。一般的な洗濯の工程は、洗浄と脱水をした後、すすぎと脱水を2回行う。例えば1年間、すすぎ回数を1回にすると、お風呂56回分の節水効果が生まれ、テレビを178時間つけていた分の二酸化炭素を削減できる。洗濯時の衣類のダメージも減るので、洋服が長持ちする効果も期待できる。
だが、日本の洗濯習慣はすすぎ2回が主流で、すすぎ1回の生活者は全体の4割に過ぎない。粉洗剤が主流だった昔は洗浄成分(界面活性剤)が残りやすく、すすぎは2回する必要があった。その名残で、多くの洗濯機メーカーがすすぎ2回を標準機能にしている。ただ、いま主流の液体洗剤は、1回のすすぎで汚れも洗濯洗剤も十分に落ちる。
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