生活者のことを考え安易な選択を除外

花王が独自開発した食器用洗剤「キュキュット」の詰め替え容器に使用する「未来に eco ペコボトル」は、環境に優しい容器だ。ボトルの肉厚を極力薄くすることでプラスチック使用量は従来品に比べて40%も削減。本体重量(キャップとフィルムを除く)は44グラムから23グラムに低減。特大サイズ(700ミリリットル)の詰め替え容器にも100%再生ポリエチレンテレフタレート(PET)を使用するなど、容器の生産・廃棄に関わる二酸化炭素排出量も減っている。「未来に eco ペコボトル」は、人の力で簡単にペコッと潰せるのに、使用時の利便性、生産や運搬時の耐久性は維持。花王は食器用洗剤の詰め替え容器に革命を起こした。

ただ、その開発は苦難の連続。2019年から約4年の歳月を費やしたという。理由は、プラスチック容器にこだわったからだ。シャンプー・コンディショナーの詰め替え用に使われるパウチを採用すれば、プラスチック使用量を大幅削減できる。が、生活者の使いやすさを損なう。それが生活者起点を重視する花王にとって譲れない一線だった。

「未来に eco ペコボトル」は開発担当者の汗の結晶だ

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