微量のマンガンを混ぜ環境負荷を下げる
マンダムがエアゾール商品に使用するアルミ製容器の軽量化に成功し、実用化に踏み出した。軽量アルミ缶は、まずメンズブランド「ギャツビー」のセット&キープスプレー2種、ムービングロックスプレー1種、スタイリングフォーム4種の合計7商品で使用する。2023年度の合計出荷数量は600万本で、アルミの年間使用量は年間25トン、温室効果ガスは年間335トンの削減が見込める。「容器に加工する前のアルミはコイン状で、スラグと呼ばれています。スラグを加工する時に出る端材はすでにリサイクルしているのですが、今回はそれも含めたアルミの削減量になっています」と同社戦略調達部戦略調達課の永松壮晃課長は説明する。
アルミ容器の軽量化は、海外容器メーカーの提案で始まった。マンダムは自社工場の福崎工場(兵庫県)にエアゾール商品の専用ラインを持っている。エアゾール商品を生産するのは、噴射剤には高圧ガス保安法、内容液には消防法など多種多様な法規制をクリアしなければならないことから、専用ラインを持つ日本メーカーは非常に少ない。マンダムはメンズのヘアフォーム市場とヘアスプレー市場でトップシェアを持つ。海外容器メーカーは、日本市場でアルミ容器の軽量化で環境負荷を減らすインパクトを早期に生み出すのに、マンダムが最適なパートナーと判断したのだろう。
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