消費者が納得する機能が必須
化粧品・日用品のセルフ市場は、拡大基調が続いている。本誌調査によると、55カテゴリーの24年市場規模を合計すると、前年比1.2%増の5兆4289億円になった。前年割れはわずか8カテゴリーで、メーカー間の競争は熱を帯びている。
セルフ市場は物価高の影響を受けている。光熱費や食品などの値上がりにより、消費者の財布の紐が固い。とはいえ、生活水準は落としたくないから、利便性の高い日用品、美容と健康の維持に役立つ化粧品には、コスパ(費用対効果)重視の傾向が強くなっている。化粧品で言えば、価格帯の垣根を越えて、自分のニーズに商品を組み合わせて使う。話題の美容液が高価格帯であれば、化粧水や乳液はリーズナブルなセルフ品を選ぶという具合だ。つまり、消費の二極化が進み、中価格帯から高価格帯と低価格帯に客が移っている。だから、セルフ市場は購入者数を増やす機会が増えている。
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