フード領域は2社が僅差の戦い

ペット市場は拡大の一途だ。2024年は、主力のペットフード領域が前年比3.2%増、ペット関連用品が1.2%増になった模様だ。ペットの代名詞である犬と猫の飼育頭数は漸減傾向に歯止めがかからない。しかし、24年の平均寿命は犬が14.90歳、猫が15.92歳で、10年比でそれぞれ1歳以上長くなっている。それを支えているのが、高単価の高機能性商品の普及だ。24年の毎月の支出平均は、犬が19年比32%増の1万5270円、猫は同19%増の8930円で、1頭当たりに掛ける金額は増加。ペットを家族と考える飼い主は、支出を惜しまない。これが市場拡大の原動力になっている。

ペットフードの高付加価値化は、主食用フードとおやつで様相が異なる。まず主食用フードは、ペットの健康維持をサポートするために、人間の食べ物と同じ品質(ヒューマングレード)や無添加・グレインフリー(穀物不使用)の原材料などにこだわったプレミアムフードが人気になっている。さらにペットの高齢化に伴い、シニア犬(猫)向け商品や肥満対策・アレルギー対応商品など、ペットの健康状態に応じた機能性フードへの関心も高まっている。一方、おやつでは、嗜好性の高い商品が売れ筋になっている。飼い主がペットとコミュニケーションを取るツールとして、おやつを重宝しているからだ。

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