市場の4分の1を握るライオンの総合力

口腔衛生と全身の健康の相関関係が消費者に浸透し、オーラルケア市場は、強い活況が続いている。高単価の付加価値品が売れていることから、2024年の市場規模は前年比4%の拡大。過去10年で、30%も伸びている。オーラルケア市場の中心カテゴリーは、全体の6割を占めるハミガキと歯ブラシである。いずれも24年の販売金額は5%前後の上昇だが、販売個数は横ばい。同市場の単価アップが順調に進んでいることがわかる。

例えば、ハミガキは、20年から24年にかけて購入単価が約50円の上昇。歯周病予防カテゴリーが市場規模拡大を支えており、特に単価500円以上の高機能商品が売れ筋になっている。口臭や美白カテゴリーも好調だ。コロナ収束によってマスク着用習慣が緩和し、外出機会も増加。リアルでのコミュニケーションが増える中、口臭や歯の着色汚れについてケア意識が高まったことが要因と考えられる。

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