風評被害が広がり市場規模は約1割減
サプリメント市場は、シェア争いどころか、業界全体が地盤沈下する事態に見舞われた。2024年3月に明らかになった紅麹問題によるものだ。サプリメントの摂取による大規模な健康被害の影響で、顧客離れと新規獲得の不調が同時に起こり、1兆2000億円と言われる市場規模はわずか1年で1割減を強いられたと見られる。消費者の信頼を勝ち取り、市場回復を目指して大手を中心に新たな製品やマーケティングも登場しているが、紅麹問題の影響を払拭するには、もうしばらく時間が必要なようだ。
紅麹問題は死亡者を含む健康被害の発生という点で、サプリメント業界の歴史に残る出来事になった。多様なネガティブインパクトが市場全体に影響を与える事態に陥り、これが各社の業績と全体の復活の足を引っ張っている。それはどういう要因と構図なのか。
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