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認知向上に向けた営業改革を継続

――2024年のパラエルモサの状況について教えてください。

前澤 全体的には前年比で横ばいでした。コロナ禍中は営業活動が大幅に制限されて、弊社の得意としている訪問型営業が難しくなりました。コロナ禍における最大の気づきは、BtoBのビジネスであっても、BtoCの視点、つまりは一般の消費者に気づいていただくような取り組み、認知度の向上が必要であるということでした。化粧品の受託製造業では、常に新規の受託案件を獲得し続けなければなりません。人との交流が制限されたコロナ禍の中で、新規受託案件を獲得するためには、パラエルモサの存在に気づいていただき、相談に来ていただく状況を作っておくことが必要でした。その機会をリアルの展示会や人からのご紹介のみによって支えられていたことで、弊社のウィークポイントが明らかになりました。そこで、PRの強化を進め、お客さまからのアプローチを増やすことに努めておりますが、まだまだ十分とは言えない状況です。開発面においては、弊社の強みは、匠と共に創り上げる「技術の価値化」と位置づけておりますので、新たな製剤開発に注力することで、一定のノウハウや知見を積み上げることができました。コロナが明けて以前のようなリアルの対面活動ができるようになった、23年末から24年にかけて、新製品開発に関する問い合わせも増えてきましたので、匠と共に創り上げる「技術の価値化」について少しずつ成果を出し始めている実感はあります。ただ、技術の価値化については新たな特許技術を開発しただけでは足りません。そのメリットとして、肌に良いこと、人を喜ばせることを直感的に分かりやすく伝えることが必要です。さまざまな媒体を通じたコミュニケーションスキルを向上させ、PRを通じた認知拡大にはまだ大きな課題が残っています。この点を改善しないと、今後も苦労する場面が出てくるかもしれませんから、引き続き意識していく考えです。

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