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ファンケルの健康食品事業が復活の狼煙をあげた。紅麹問題の発生で市場に逆風が吹く中、2024年10月発売の「プレミアムカロリミット」が大ヒットした。同社の健康食品事業は、食生活(栄養)、運動、睡眠を組み合わせ、生活者一人一人の健康をサポートする企業を目指しており、国内ではプレシニア市場、海外では少子高齢化が進む中国市場の開拓に力が入る。その中でキリンホールディングス(HD)の完全子会社になり、シナジー創出の基盤を整えた。新しい船出を迎えた健康食品事業の戦略について、斎藤智子執行役員(健康食品事業本部本部長)に話を聞いた。
企業ブランドの浸透で顧客との絆を強化
――24年は紅麹問題が発生し、健康食品業界は試練の年でした。この1年を振り返り、ファンケルの状況はいかがでしたか。
斎藤 確かに、紅麹問題によって市場は逆風が吹きましたが、競合から強いブランド、商品が登場し、競争が激化していることへの対応の方が重要です。例えば、ファンケルのスター商品であるダイエットサプリカテゴリーの「カロリミット」は、24年10月に高付加価値品「プレミアムカロリミット」を発売して完全に息を吹き返しました。その一方で、アイケアサプリカテゴリーの「えんきん」は競合に競り負ける場面が少なくない。主力商品でも明暗が分かれた1年だと思います。
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