1位のサントリーウエルネスでも市場占拠率は1割未満
群雄割拠の戦国乱世――。サプリメント市場を巡るシェア攻防は苛烈を極める。最大シェアのサントリーウエルネスでさえ、占拠率は1割に満たず、北から南まで地方の雄も存在している。商材のラインアップも多種多様で、売り方もドラッグストア、コンビニ、通販からネットワークビジネスまで幅広い。複数のプレーヤーがしのぎを削るなか、医薬品メーカーも加わり、戦国絵巻さながらの様相だ。一方で、発足6年目を迎えた機能性表示食品制度が定着するにつれ、市場は透明化しつつあり、シェア攻防は新たな局面を迎えている。
本誌の調べでは、2020年のマーケット規模は1兆500億円。このうち、5割強が通販チャネル、3割が訪問販売と推計。残りの2割がドラッグストアやコンビニだ。歴史的に無店舗販売が強いが、その傾向はまだ変わらない。ただし、プレーヤーが入れ替わっており、異業種でブランド力を培った企業が続々と名乗りをあげ、地歩を築きつつあるというのが現状だ。
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