中年層にもスキンケアニーズが拡大している

男性化粧品市場はスタイリング剤、スカルプケア、ボディケア、スキンケアの四つのカテゴリーで構成される。2020年はコロナによる外出自粛の影響で大きく落ち込んだスタイリング剤以外はスカルプケアが2.0%増、ボディケアとスキンケアがそれぞれ0.7%減、0.3%減の微減に止まっている。19年まで成長トレンドを続けていたスキンケアだが20年がほぼ横ばいに終わったのは、やはりコロナの影響でセルフ店舗での客数が減少したことと、夏季の長雨の影響で制汗剤などのシーズン品が振るわなかったことが理由として挙げられる。

「年代にかかわらず男性のスキンケアニーズは高まっている」と日用品業界関係者が指摘するように、スキンケアカテゴリーの中でも、クリーム、ローション、ミルクなどの保湿系は堅調に推移した。背景にあるのは、男性の美意識の高まり。若年層だけでなく、中年層にまで需要が広がっている。市場には幅広い世代に対応した商品が登場しており、メーカー間の競争も激化している。

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