業界を揺るがす大型再編勃発の予感

年明け早々ドラッグストア業界は、覇権争いのバーが一気に引き上げられた現実を見ることとなる。マツモトキヨシホールディングス(HD)とココカラファインの経営統合協議開始が昨年8月。今年1月末には統合内容の詳細が明らかにされるからだ。両社の2018年度売上高は業界5位のマツキヨHDが5759億円、7位のココカラが4005億円。経営統合で1兆円弱の規模となり、首位のツルハHD(7824億円)、2位のウエルシアHD(7791億円)を抜いて断トツの業界首位に躍り出る。

マツキヨHDとココカラの経営統合は、ココカラの塚本厚志社長が自身の保身のために暗躍、マツキヨHDとスギHDを両天秤にかけたとみられる節もあり、すっきりした提携交渉とは言い難かった。だが、長くドラッグストア業界で首位の座にあったマツキヨHDがその地位から落ちて3年。売上高首位奪還の思いは、業界関係者の予想を超えて強かったようだ。それを知らしめたのは、昨年11月13日に明らかにしたマツキヨHDのグループ再編。子会社示野薬局を同じく子会社のマツキヨ甲信越販売が吸収合併するというニュースだった。

マツキヨ、ココカラの経営統合発表の記者会見

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