ファンケルの健康食品事業は、売り上げ、利益ともに好調が続いている。事業を率いるのは、2022年10月に本部長に就いた斎藤智子 執行役員。1997年の入社以来、主に化粧品畑で活躍。特にグループ会社アテニアの成長を引っ張ってきた。彼女の目に健康食品事業はどう映っているのか。強みと伸び代、本部長としての意気込みを聞いた。

シニアと40~50代女性に支持される事業構造へ

――アテニア社長から移籍し、ファンケルの健康食品事業を直に見て感じたことを率直にお聞かせください。

斎藤 2015年発売の「えんきん」が大ヒットするなど、ファンケルは機能性表示食品の先駆者としてずっと走ってきました。売り上げも15年から一気に伸長し、機能性に関して市場での優位性は揺るぎないものとなっていました。しかしそこからコロナ禍へ突入。売り上げが鈍化する一方、われわれが強みとしてきた機能性表示食品のゾーンに競合が多数参入して群雄割拠の様相を呈してきた。そうしたときにファンケルの健康食品事業は何で戦うのか。その存在意義を再確認する時期に立たされていると感じています。

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