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ちふれ化粧品が事業構造改革に挑んでいる。そのポイントはブランド認知の高さを生かし、愛用者を増やすことだ。そもそも同社は、生活者の暮らしに寄り添う身近な存在として知られている。その強みを若年層に伝え、ブランドに興味を引き出し、世代を超えた話題を生み出す。その一環として、新プロモーションや組織風土改革などに力を注いでいる。同社の事業構造改革の陣頭指揮を執るのは、2024年2月1日に社長に就いた朝妻久恵氏。ちふれ化粧品の現状と成長戦略について話を聞いた。
シンプルなコンセプトで若年層にアプローチ
――社長に就任して半年が経過しました。改めてちふれ化粧品の強みをどうとらえていますか。
朝妻 私は長年、美に携わる仕事に従事してきましたが、生活者の価値観が多様化していると感じています。気持ちを前向きにする化粧品の価値そのものは変わっていませんが、生活者が化粧品に求める価値は多様になっています。基幹ブランドの「ちふれ」は誕生当時より「適正な価格」「安全性を重視した製品づくり」「成分・分量の公開」というシンプルな三つの方針を掲げており、他にも配合目的やわかりやすい製造年月の表示など、それらをしっかりと商品に落とし込んで提案し続けています。そうした姿勢が広く理解されている一方で、認知の高さと購入意向者の割合にはギャップがある。特に若年層へのアプローチでは伸びしろがあり、チャンスがあると感じています。ちふれ化粧品は百貨店やドラッグストアからECまで多様なチャネルに展開しています。リアルの顧客接点だけでも全国に2万店超もありますから、化粧品を買おうと思った時に「ちふれ」が候補に入ってくるよう、メンタルアベイラビリティ(ブランド想起力)を高めることが大事だと考えています。
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