ちふれ化粧品は7月12日、「2023年秋 新商品説明会」を渋谷オフィスで開催。「ちふれ」ブランドから、市場が急成長している敏感肌用のスキンケアシリーズや、同ブランド初となるシングルカラーアイシャドウを発売することを発表した。
敏感肌の人に向けたスキンケア「ちふれ 敏感肌用シリーズ」は、化粧水(本体180ミリリットル・1430円、詰替用160ミリリットル・1210円)と乳液(本体150ミリリットル・1430円、詰替用130ミリリットル・1210円)の2アイテムを9月8日から順次発売する。
開発背景について、ちふれ化粧品ちふれ・綾花商品企画部企画開発課の大内しおり係長は「近年、敏感肌市場は急成長しています。コロナ下も影響し、ストレスやマスクによる肌の不調を感じ、敏感肌を自覚する人が増えています」と説明。「ちふれ」ブランドは、無香料・無着色のシンプルな処方が特徴だが、敏感肌用を訴求した商品はなかったため、今回の商品開発に着手した。
敏感肌用アイテムは、肌にやさしいけれど美容効果が低いという認識を持たれており、敏感肌の人は、肌が敏感な時と落ち着いている時でアイテムを使い分けている実態がある。そこで「ちふれ 敏感肌用シリーズ」は、「肌にやさしいシンプルな処方と薬用処方に加えて、敏感肌が落ち着いている時でも使い続けたくなる、“質感ケア”(うるおうことで、肌の質感の低下をケアすること)ができるスキンケアを目指しました」(大内係長)。
処方開発においては、スティンギング(ヒリヒリ、チクチク、かゆみといった一過性の刺激)の緩和効果が確認されている二つのキー成分として、肌荒れ防止成分としても知られるグリチルリチン酸ジカリウムを同社実績で最大量配合するとともに、角層と結びつき保湿効果を発揮する異性化糖を配合した。
安全性の確認においても、敏感肌の人を対象にしたスティンギングテストを実施し、「当社で初めて『スティンギングテスト済み』と商品に表記しました」(ちふれホールディングス綜合研究所開発部開発1課の丸山寛花主任)。
商品開発にかけた年月は約2年半。肌当たりが柔らかで、やさしくしっとり肌を包み込むような化粧水と、スッとなじんで肌をふっくら整える乳液が誕生した。
「ちふれ」ブランド初となるシングルカラーアイシャドウ「ちふれ シングル カラー アイシャドウ」(全6色・各770円)は、9月1日から順次発売する。
コロナが明けて、ポジティブで楽観的なメイクがトレンドになると予測。大粒パールをたっぷり配合し、リッチなきらめきを表現した。偏光パールがきらめく“シアー×きらめきパールタイプ”の2色と、目もとにインパクトを与える“カラー×きらめきパールタイプ”の4色を展開する。
「シングルカラーアイシャドウが加わり、『ちふれ』ブランドのアイシャドウカテゴリーは全部で20色になりました。今回の発売をきっかけに、アイシャドウカテゴリーをさらに盛り上げていきたいです」(ちふれ化粧品ちふれ・綾花商品企画部企画開発課の石山裕太郎氏)。
「ちふれ」ブランドは、豊富な口紅のラインアップに加えて、アイシャドウのラインアップも強化し、メイクアップも盛り上げていく。
月刊『国際商業』2023年09月号掲載