手術を避け施術を好む複雑な消費者意識

韓国では美容医療の使い方が、日本と少し違う。日本で顔や身体にメスを入れる美容整形(手術)はもちろん、手術を伴わない注射・注入の簡易な治療でも高頻度で行う人は少ない。だが、韓国人にとって美容医療は「デイリーケア」の一つ。例えば、筋弛緩作用のあるボツリヌス毒素(天然のたんぱく質)を筋肉に注入してシワを軽減する治療「ボトックス注射」も数週間に一度の頻度で打つ人がいる。30代前半の韓国女性は次のように話す。

「ボトックス注射は約10年前にボツリヌス毒素を肌に打つ技術に革新がありました。それまで数カ月間に1度しか打てなかったのに、いまは1カ月間に数回やっても問題ありません。他にも肌に色々な有効成分を入れる方法が増え、美容医療をスキンケアの一環に取り入れる人が増えました。私もシワを改善したいな、と思って2週間前にコラーゲン注射を打ちましたよ」

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