体細胞関連企業との提携で究極のパーソナライズに道筋

コーセーは2024年5月にiPS細胞のバンキング事業などを展開する米国アイ・ピース社、iPS細胞の成分を抽出・精製する技術を保有するレジュ社と技術提携した。3社は生活者自身のiPS細胞から抽出した成分「iPSF」を配合したパーソナライズ美容商品の開発・提供を目指す。それは化粧品でも、医薬品でもない。美容医療の世界でも類例がなく、文字通り、コーセーは美の新領域創出に挑んでいる。

iPS細胞は、血液などから採取した体細胞を培養して人工的に作られた多能性の幹細胞。様々な組織の細胞に分化させ、皮膚、骨、角膜、心臓や肝臓といった臓器など、不可逆的なダメージを負った部位の再生医療での活用が期待される。その他多くの分野で応用研究が行われており、化粧品もその一つだ。

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