2024年5月9日、コーセーの株価(終値)が前日比11.4%増と高騰した。前日15時、日本発の最先端技術iPS細胞技術を使った美容商品を開発していると明らかにしたからだ。コンセプトは「わたしだけ」で、自身の血液などから採取した体細胞からiPS細胞を作製し、そこから抽出した成分(iPSF)を商品に配合する。従来の化粧品はもちろん、美容医療でも、医薬品でもない新領域との位置づけだが、新たな化粧技術の応用領域として注目を集めている。
iPS細胞は人工多能性幹細胞のことで、①体のあらゆる種類の細胞から作製可能、②多様な組織や臓器の細胞に分化できる、③無限に増殖できる、という三つの特徴を持つ。iPS細胞技術を使うと、自分が0歳の時の細胞を生み出し続けることも可能だ。現在は再生医療だけでなく、多くの分野で応用研究が行われており、その一つが化粧領域だった。
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