全国の化粧品専門店は、2024年の初売りで好業績を叩き出した。顧客との強い結びつきを武器に新型コロナ下でも業績の落ち込みは少なく、回復も速かった。23年5月を境に脱マスクが進み、コロナの逆風がない久しぶりの初売りでも強さを発揮。しかも高額品の販売が伸びており、優良客を抱える化粧品専門店の強みを存分に発揮している。

170坪の旗艦店「S-PAL店」を展開する「粧苑すきや」(宮城県)は、例年と同様に24年1月2〜4日までの3日間に初売りを実施。売上高は前年比12.4%増の約2億6000万円で、過去最高記録を更新した。23年の初売りは、大幅伸長した予約数に対して、来店客数を含む人流はコロナ前の水準に戻らなかった。今年は予約数、人流ともに19年を超えており、「あらゆる面でコロナが明けたことを実感できました」(由佐憲靖取締役営業部長)という。

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