オムロン ヘルスケアは、京都府立医科大学との共同プロジェクト「在宅における心不全ICTモニタリングプロジェクト」が経産省の「令和6年度ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(ヘルスケアビジネス創出推進事業)」に採択されたことを受け、メディアセミナーを7月24日に開催した。

セミナーでは、京都府立医科大学大学院医学研究科循環器内科学・腎臓内科学の的場聖明教授が「在宅における心不全ICTモニタリングプロジェクト」に関連し、心不全治療において家庭でバイタルを測定する重要性について説明。日本における心不全罹患者数は全国で約120万人と、がんの罹患者数約100万人であることから考えると非常に多いことがうかがえる。2030年には130万人に達すると推計され、患者は今後も増加の一途で、その対策が喫緊の課題であることを伝えた。その上で、京都の心不全予後改善を目的として地域全体で共通の心不全指導を目指す「京都心不全ネットワーク協議会」での「在宅における心不全ICTモニタリングプロジェクト」のパイロット試験に関する取り組みを紹介した。

その後、オムロン ヘルスケア技術開発統轄部の濵口剛宏統轄部長が、健康管理アプリOMRON connectを活用して家庭記録したバイタルデータを診療に活かし、脳・心血管疾患の重症化予防へのチャレンジについて説明した。

月刊『国際商業』2024年09月号掲載