日本色材工業研究所の2024年2月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比31.1%増の73億5500万円、営業利益718.3%増の2億8600万円、経常利益934.9%増の2億7200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益189.3%増の2億1700万円と増収大幅増益となった。

日本は、国内外の化粧品需要は回復の傾向にあり、国内・海外化粧品メーカー各社からの受注が増加。売上高は15.2%増の49億1300万円。利益面では、受注増に伴いつくば工場第3期工事等で拡張した工場の稼働が向上、設備投資等によって増加した諸費用をカバーする一方で、採用難による工数不足のため外注加工費が嵩み、原材料費や各種経費等もインフレで上昇していることもあり、営業利益は33.5%減の4600万円となった。

テプニエおよび日本色材フランスがあるフランスは、医薬品および化粧品の受注が増加、売上高は85.8%増の25億2900万円となった。利益面では、特に医薬品の受注増が近年投資した設備の稼働向上を通じて利益に貢献。設備投資に伴う諸費用増等やウクライナ侵攻によるエネルギー価格や諸物価の高騰の影響をはねのけ、営業利益は2億4000万円と、前年同期の赤字から黒字へと転換した。

24年2月期通期業績は、10月6日に売上高17億1400万円、営業利益1億9800万円、経常利益2億2200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2億800万円、それぞれ上方修正。売上高13.1%増の148億3400万円、営業利益70.0%増の4億8200万円、経常利益111.4%増の4億2300万円、親会社株主に帰属する当期純利益148.6%増の3億4800万円となる見通し。