製品を通じた新たな価値づくりに挑戦

日本色材工業研究所の海外事業での取り組みが新たな価値提案につながっていきそうだ。欧米における生活者の環境意識の拡大、化粧品開発における動物実験の禁止など、SDGsにかかわる概念が世界的な広がりを見せる中で、日本の化粧品の製造開発も転換期を迎えている。日本色材工業研究所では、SDGsにかなう製品の提案を強化。具体的には安全、自然、持続可能、倫理的の四つの概念から構築するクリーンビューティーの提案で取引先に対する優位差別性を提供する。

同社が欧州で本格的にビジネスを展開し始めたのは2000年。海外市場での営業展開の拡大と国際競争力強化を目的にフランスの医薬品および化粧品OEMであるテプニエ・ファーマ・インダストリーズS.A.S.(現・テプニエ・ファーマ・アンド・コスメティクス S.A.S)の株式を取得し子会社化。それまでも営業ベースで欧州化粧品大手へのアプローチをしていたが、自社の拠点を確保し、事業を加速することで欧州企業との効率的な意思疎通が可能になり、時代の変遷に合わせた提案や対応を続けてきたことで知見が蓄積している。

フランスでの事業展開が企画提案力を強化

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