3月13日のマスク着用のルール緩和に伴い、化粧品売り場で肌に触れる活動(タッチアップ)が本格始動している。香りやテクスチャーの実感、トレンド情報やメイク技術の伝達などを通じて、売れ筋商品は多彩になり、コロナ下で苦しんだ国内化粧品市場は回復基調が鮮明になりそうだ。
松屋銀座(東京)は「接客は15分以内」「1メートル距離を取る」「目もとのタッチアップ中止」というコロナ下に定めた接客・応対ルールを撤廃。化粧需要の喚起策として3月15日に始まった全館プロモーション「TOKYO CREATIVE SALON 2023〜MATSUYA SAKURA WEEK〜」に合わせ、メイクを展開するブランド総出で、桜色、オレンジ、黄色またはゴールド、青または緑の商品を訴求する「COSME TRY COLORS」を実施している。銀座三越(東京)も、お客の意思でマスクを外す場合に限り、美容部員によるタッチアップを解禁。時間はコロナ下と同じく15分以内を目安にしているものの、「ほぼコロナ前のサービスを受けていただいている」(銀座三越広報)という。
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