銀座地区もようやくコロナ前の賑わいが戻ってきた。それを象徴するのが百貨店の売り上げの伸びだ。2022年8月期の売上高実績で三越銀座店が前年比143.7%、松屋銀座本店が同146.1%。化粧品売上高も、それぞれ140.7%、150%と順調に売り上げを伸ばし、化粧品の回復が鮮明になってきた。全国百貨店の化粧品売上高も見ても、日本百貨店協会によると、8月まで6カ月連続で前年を上回っている。果たして百貨店の化粧品の復調は本物なのか。

化粧品消費の原動力となっているのが、コロナ禍で海外旅行や外食が制限されたことで生まれた余剰資金だ。松屋銀座本店の三原薫子バイヤーは、「海外に行けないということで1階のラグジュアリーブランドや化粧品を買う若年層が増えている」と説明。松屋銀座本店の化粧品の購入層を見てもコロナ前は1桁台だった若年層が、今では20%にまで拡大。松屋のハウスカードへの入会率も20~30代の割合が増加。8月に化粧品売り場を2割拡大したのも、この流れを止めないため。若年層に人気のカラーメイクブランドやフレグランスを強化した結果、松屋銀座本店の9月の化粧品売上高は160%と高い伸びを示している。

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